吉祥寺の文房具店 sublo

sublo

毎月1回更新される、その日を心待ちにしているサイトがあります。
東京・吉祥寺の文房具店、『sublo(サブロ)』です。

京都出身の村上幸さんがオーナー兼、サイトを運営しています。
私が初めてこのお店を訪れたのは、2005年の秋でした。
私は当時調布市に住んでいて、よく自転車で吉祥寺に遊びに行っていました。

そして「もっと吉祥寺のお店を知りたい」と思い、ネットで検索をしている時に、よく引っかかっていたのがsubloだったのです。
私が東京に住んでいたのはたったの2年間。
引っ越しの前日、最後の思い出にsubloを訪れました・・・が、涙の定休日。

本当に後ろ髪を引かれる思いで、泣く泣く東京を後にしたことを覚えています。
地元に戻ってからというもの、私の文房具熱は日に日に増していきました。
そして、subloが通販も行っていることから、月に1度のペースで買い物をしました。
subloのホームページは木目調の落ち着いた店内を思わせる、シックでシンプルな作りです。
それは月に1度、新商品アップのために更新されるタイミングに合わせ、私がそのページを印刷して保管している2009年11月からほとんど変わっていません。
subloの魅力は何と言っても、「モノたちの調和」にあると思います。
基本は文房具店なのですが、文房具系の雑貨やバッグ、腕時計なども扱っています。
メーカーも国内・海外とバラバラで、一見乱雑に思えるのですが、店全体を見渡してみると、不思議としっくりした雰囲気があるのです。

文房具は比較的安価なものですが、耐久年数は非常に長いものが多いです。
ハサミやパンチなどの「道具」に関しては、それこそ一生ものの場合もあります。
subloで出会ったあるハサミがあります。
黒い持ち手のちょうど良い長さの刃先が、私の気を引きました。
持ち手に指を入れ、ハサミを動かします。
シャキシャキという小さな音がして、空気が少しだけ揺れたような気がしました。

私はそのハサミを購入し、家に帰ってメーカー名を調べてみました。
それはヘンケルスというドイツの刃物メーカーが作っているハサミでした。
subloの方針として、できる限り商品をむき出しの状態で並べる、という点があります。

それは棚に並べた時の美しさと引き換えに、消費者にとってメーカーや、時には何に使うものなのか、商品のバックグラウンドが伏せられてしまうという難しさも起こります。
そういう時は、店員さんに聞いてみるのが1番かもしれませんが、なかなか店舗に行けなくなってしまった今の私には、通販を利用しがてら、検索してその商品のストーリーを見つけ出す楽しみがあるのです。